ワールド・ギフト

もうすぐで6月なので、夏の気配が濃くなってきましたね。東京はまだ朝晩は肌寒く感じることもありますが、春から夏への衣替えもそろそろですね。
私は季節が変わる時を目安に、洋服を見直すことにしています。そして、着なくなった洋服は寄付するようにしています。

最近では洋服屋さんの店頭でもリサイクル用に回収ボックスが置かれていたりしますが、私が今日おすすめするのは「ワールド・ギフト」という団体です。

私たちは日本の皆様が捨てたくないもの・誰かに使用してもらいたいと望まれるものを世界中で再利用し、途上国支援に役立てています。
日本ではゴミとして扱われたり、捨てられてしまう物でも、世界には喜んで使って頂ける人々がいます。

寄付物資を必要とされる世界中の施設・団体をできる限り受け入れます。

これまでの物資寄付国は72カ国
私たちは常時100カ国への寄付物資支援を目標に、地道に再利用活動を行っていきます。

ブランド品や高価な品は一切必要ありません。

衣類(古着)や履物、文房具、ランドセル、おもちゃぬいぐるみ、台所用品や調理器具など、使用されている物で結構です。
紙おむつや生理用品、動物用品など不衛生な状態でなければ開封済・残っている物で結構です。

日本の皆さまからご提供頂く物資(日本の不用品)には、世界中の人々を笑顔にできるパワーがあります。
物資の寄付活動・再利用活動を徹底的に追及し、途上国支援に役立てます。
私たちの活動理念にご賛同頂ければありがたく思います。

上記メッセージにあるように、衣類だけでなく日用品なんかも受け付けています。なので、季節が変わるタイミングで衣類を見直し、ついでに日用品も見直すようにして、もう必要なくなったものはワールドギフトへ送っています。この習慣を始めて3年くらいになりますが、きっかけは仕事でネパールに行ったことでした。

私がデザインし、プログラミングをネパールに発注する、というプロジェクトに関わっていたことが始まりで、この国を知ることになったのですが、それまではエベレストの麓の国で、インドの隣で、くらいの知識しかありませんでした。

ネパールでは現地の会社のオフィスに行ったり、そこで働く数人の方のお家に行ったりました。高校や大学を卒業したばかりの若い人が多い会社です。会社はネパールの首都カトマンズにあり、交通量が多い都会なのですが、従業員のみなさんが住んでいるのは郊外なので、バスで通う人がほとんどです。バスといってもワゴン車にギュウギュウ詰めになっての乗合バスで、案内も何もなく、係のお兄さんがネパール語で「どこどこ行きだよー!」と呼びかけながらお客さんを拾っていくというスタイル。なので、外国人の訪問者にはとてもじゃないですが乗ることはできません。

私は会社が用意してくれた車に乗って、従業員の方のお家に連れて行ってもらいました。折しも2015年のネパール地震の後だったので、被害は大きくて仮住まいのお家に住んでいる方が多かったです。その仮住まいも、トタンを半円形にしただけのものや、トタンで囲っただけの質素なものです。朝晩は冷え込みが激しく、日中は日差しが強いカトマンズでは、その仮住まいは快適からは程遠いです。復興もままならない中にも関わらず、訪問させてもらうとお家の方が快く招き入れてくれ、お茶を出してくれるところもありました。

数家族にお会いしたのですが、中でも印象的だったのが、高校を卒業してすぐその会社に就職した女の子のお家に行った時のことです。彼女には小さな妹がふたりいて、3人姉妹だったのですが、妹ちゃんが何を勉強しているのか教科書を見せてくれました。私はそれを見た時にとてもびっくりしました。なぜなら、その教科書はボロボロで、書き込みがたくさんあるかなり使い古されたものだったからです。多くの子供たちが使ってきたお古でした。そして、宿題やらなくちゃ、と言って筆記用具を取り出したのですが、それにも驚いてしまいました。妹ちゃんの鉛筆はとても短くて、もう手に持てないくらい削られている短いものだったからです。それでも妹ちゃんは楽しそうに勉強をしていました。お姉ちゃんも「働くことがとても楽しいです。仕事ができて嬉しいです」と、日本語と英語で一生懸命伝えてくれました。

私が一緒に仕事をしていたその会社のみなさんは、一生懸命でまっすぐでとても勉強熱心。外国語(日本語か英語)を話すことができ、プログラミングも優秀です。そして、働くことがとても楽しそうでした。笑顔が素敵でキラキラしていたなー(若いし)。

アジアの最貧国と言われるネパールですが、カトマンズは活気にあふれていて笑顔が素敵な人が多いな、と思ったことを覚えています。私はこの経験を通じて本当に色々と教えてもらいました(この時の経験はまた改めてブログにしたいと思います)。そのお返しに、という気持ちがどこかにあるのと、私にはもう必要ではなくなってしまったけれど、まだまだ使えるものばかりなので、捨てるのではなく必要な人に届けばいいな、という思いがあるので、ネパールから帰って来て以降、衣替えをする時には何かを送るようになりました。ということで、共感してくださる方は、次の衣替えの時にでも思い出してもらえると嬉しいです。ちなみに私は今週末送ろうと思います!

送り方はとても簡単。申し込みもネットからできるし、返事も早くてとてもスムーズです。

<手順>
1. メールフォームで荷物の集荷依頼
2. 注意事項・確認メールに返信し、荷物を準備
3. 希望日・時間帯に宅配業者が集荷に伺います

<料金>
サイズ毎に送料は変わります(箱や衣装ケースの3辺の合計)
・120cmまで、30kgまで:2,400円
・140cmまで、30kgまで:2,900円
・160cmまで、30kgまで:3,700円

<受け付けているもの>
衣類/文房具類/日用品/人形類/おもちゃ(玩具)/食器・台所用品/カバン(鞄)類/介護・ベビー用品/収納用品・ケース等/雑貨類/化粧品・装飾品/スポーツ用品/食品類(残60日~)/おむつ・衛生用品/その他・活動支援
※リサイクル家電もOK!

詳細と申し込みはウェブサイトをご覧ください。
http://world–gift.com/

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youseeaandiseeb
Written by youseeaandiseeb
東京在住のグラフィック&デジタルデザイナー。 ものづくり、文化芸術、旅、そしてたまに宇宙についてのブログです。 私の視点を通して、この豊かな世界を紹介していきたいと思います。英語でも書いてます。