「素敵な70代シリーズ」として、インゲヤード・ローマンさん(スウェーデンのデザイナー)、樹木希林さんを紹介してきました。
3人目の今回は、株式会社ドラフトの代表、宮田識さん。ドラフトは広告宣伝、販売促進の企画制作、CI、VIの企画制作、ブランドの開発を手がけるデザイン会社です。キリンの生茶、世界のキッチンから、ラコステ、モスバーガーなどが代表作。日本を代表するデザイン会社の社長さんのお話を聞く機会があり、とても勉強になったのでご紹介します。
「素敵な70代シリーズ」として、インゲヤード・ローマンさん(スウェーデンのデザイナー)、樹木希林さんを紹介してきました。
3人目の今回は、株式会社ドラフトの代表、宮田識さん。ドラフトは広告宣伝、販売促進の企画制作、CI、VIの企画制作、ブランドの開発を手がけるデザイン会社です。キリンの生茶、世界のキッチンから、ラコステ、モスバーガーなどが代表作。日本を代表するデザイン会社の社長さんのお話を聞く機会があり、とても勉強になったのでご紹介します。
数年前から通っている活版印刷スタジオがあるのですが、今回はそこで開催されたワークショップ「アラビア語活字 活版名刺ワークショップ」に行ってきました。
以前から興味があった言語、アラビア語ですが、自分の名前がアラビア語で印刷された名刺を活版印刷で作れるという、印刷&言語&デザイン&文化好きにはたまらないワークショップなので、とても楽しみにして行きました。
最初はアラビア文化や文字についてのレクチャーがありました。食べ物、習慣、文化、宗教、そして言語などなど聞いているだけでもとてもエキゾチック。講義をしてくれた先生はもちろんアラビア語を話すことができるので、発音もしてくれるのですが、語尾を伸ばす音が多くてこれまたエキゾチック。
私がアラビア語に興味があったのは、その文字(の形)と音なのです。ちなみに、私が今興味がある言語(音バージョン)3つは以下。
・ハワイ語
・ヘブライ語
・アラビア語
デジタル化が進む世の中ですが、私はまだまだ手紙やハガキなどの通信手段を使うこともあるので、郵便局に行く機会もまだあるのですが、そこで必ずチェックするのが特殊(デザイン)切手です。季節ごとのもの、イベント限定品、キャラクターものなどなど種類も多く割と頻繁に新しいものが発売されます。
小さな面積に詰め込まれたデザインを見るのはとても楽しいです。シート単位になっているものもあって、それぞれの楽しみ方があります。ちなみに、日本にいる切手デザイナーはわずか7人だとか!?
日本の切手もとても素敵なのですが、デザイン切手(スタンプ)の登場は1904年のデンマーク。郵便局員のEinar Holbøll(エイナー・ホルブル)さんのアイデアから始まりました。クリスマスカードに貼るシールを素敵なデザインのものにして、その収益を結核で苦しむ子供たちのための療養所の資金にしようというものでした。それ以来、今でもクリスマスシールは毎年発売されていて、デンマークから北欧、ヨーロッパ、アメリカ、そしてアジアにも広まり、今では80カ国以上が参加する大規模な活動になっているようです。
私は15年以上、グラフィック&デジタルデザインの仕事をしていますが、今も変わらずデザインすることが大好きです。
一般的に「デザイン」というと、主に視覚的なもの(表層的な装飾)をつくる行為のことと思われがちですが、本来の意味は、計画、企画、設計、構想、仕組み、構造といった幅広い行為まで含まれます。
実際のお仕事でも7〜8割は「調べる・考える」ことに時間は費やされ、後の2〜3割がMacで実際に「目に見えるものとして形づくる」作業に当てられます。(こっちの方がデザイナーの仕事と思っている人が多いのかなと思います)。
なので、多くの時間を割いている「調べる・考える」ために本屋さんに行ったり、美術館に行ったり、必要があれば旅に出たり、散歩をすることだって立派な「お仕事」なんだとすら思います。常に頭の中には「お題」があって、色々なものを見聞きし、体験している中で「よし!これでいける」と方向性が決まるような感じです。
なのでよくお客さんから「私にはデザインセンスないから」と言われることがあるのですが、天から降りてくる意味不明なアイデアというより、普段から色々な情報を取り入れて課題に見合った答えを的確に提案する、といった情報の選択みたいな側面も大いにあると思います。
これがベスト!と選び取るセンスという意味のセンスは必要だと思いますが、感覚的な才能よりももっと理論的で実践的。結構な時間を費やして表層下で働いているのです。言わないけれど。