10年前くらいから禅宗に興味があって本などで勉強しているのですが、瞑想やマインドフルネス、呼吸法を実践する人が増えているのに従い、参禅する人も増えているみたいで、禅好きとしては嬉しいです。私もたまに参禅するのですが、今日はそのことについてです。
西麻布にある「永平寺別院 長谷寺」では、月曜参禅といって毎週月曜の夜に座禅会が行われています。参加費は100円で、どなたでも参加できます。初心者講習もあって初めての人には、お坊さんがとても丁寧に禅や座禅について教えてくれる講習がまずあります。そして、2-5回目の人には実際に座禅をしながら作法などをお坊さんが一緒に教えてくれます。6回目以降の人は説明なく、ただ座るのみです。
「ただ座る」ことは家でもできるのですが、私が参禅する理由は、その雰囲気がいいな、と思うからです。
西麻布という都心にも関わらず、境内はとても静かで空気が澄んでいて新鮮な気持ちになります。門をくぐって右手の観音堂では、楠を一本彫りにしてつくられた麻布大観音さんは、穏やかな感じで優しく見下ろしてくれます。そして、参禅が行われるお堂ですが、薄暗い空間、お香の香り、畳、お坊さんたちの黒い袈裟、仏教装飾と、その異空間に背筋がピンと張るのですが、どこか懐かしい感じがしてとても落ち着きます。