毎年どこかで展示会が開催されている大人気画家、竹久夢二。今、東京ステーションギャラリーで開催されている『千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」』に行ってきましたよ。
東京駅で逢いましょう展覧会は4章構成になっています。第1章では、夢二の若き日々を検証します。第2章では、出版や印刷・版画などを中心にした夢二の仕事を、第3章では、その中でも音楽や楽譜にまつわる仕事を取り上げ、第4章では、夢二の自伝小説『出帆』原画と、没後の龍星閣による出版活動などを紹介します。
(東京ステーションギャラリーのウェブサイトより)
今回の展示のタイトル「夢二繚乱」の通り、館内は夢二が描いた大正ロマンの絵が咲き乱れていました。線が細く、しなやかで色鮮やかな世界はまるで夢のよう。西洋の文化が入り始め、和と洋が混じり合い、恋愛が謳歌され、大衆文化が花開いた大正時代。たった15年という短さに儚いイメージも重なって、何ともうっとりしてしまう、まどろみのような時代ですよね。
時代の雰囲気に見事にマッチしていた夢二ですが、今日は画家としてより詩人としての夢二に注目してみたいと思います。