ドリアン助川の著作「あん」は、タイトルにもなっている「あんこ」が作品の重要な要素ですが、美味しいあんこを作るためには、「小豆の言葉に耳をすませ、小豆が見てきた雨の日や晴れの日を、想像すること。どんな風に吹かれて小豆がここまでやってきたのか、旅の話を聞いてあげること。そう、小豆の声を聴くこと。」なんだそう。
この言葉がとても印象的だったのでよく覚えているのですが、料理をする人の言葉には同じように素材に耳をすませる、という表現が多いように思います。先日もおいしいパンをつくる職人さんについての番組を見ていたのですが、大事なことは酵母との対話と言っていて、とても楽しそうにパン作りをしていました。
「素材との対話」で紹介したいのは、私の大好きな人、イサム・ノグチのことばです。