日本でも大きなニュースになった、浸水したタイ北部の洞窟でのサッカーチームの少年12とコーチが閉じ込められてしまい、約2週間後に救出された件について、洞窟の中での体験や退院後について紹介したいと思います。
彼らがちょうど救出されたときに、タイのチェンマイに行っていた人から聞いた話です。
その人はタイの仏教関係者に近い人なのですが、少年たちが洞窟にいるときにコーチの教えで瞑想をしていたそうです。そのコーチは10年間、僧侶としての経験があったので体力を消耗しないように、また心を落ち着けるようにと少年たちに瞑想をするよう進めていたとのこと。
そして、洞窟から救出されて一度入院した少年たちですが、退院後は仏教の僧院に入るようで、ニュースになっていました。苦境を経験したタイ人男性に対する伝統なんだとか。僧院では瞑想や祈り、お掃除をして9日間過ごすそうです。
この話を聞いたときに、仏教をより身近に感じて生活に活かしている国なんだな、と感心しました。
また、洞窟で発見された時にも彼らはニコニコと笑っていたから、その姿がとても印象的だったと、最初に発見したイギリス人ダイバーが語っていました。タイの国民性?瞑想の効果?家族のように仲良しのチームだったから?色々と理由を考えてしまいますが、私はコーチの存在が大きかったと思います。瞑想の指導もそうだし、少しだけあったスナック菓子も自分は口にせず、全て子供たちに与えていたんだとか。その姿勢は子供たちに伝わるものがあり、取り乱したりせずに皆んなでがんばろうと思う一因になったんだと思います。
退院後の記者会見では少年のひとりが「この経験で前より強くなれる」と話しています。表面的にはしなやかで優しい印象ですが、芯の強さを感じます。
このニュースから、開国後の日本人はみんながニコニコしていてとても楽しそうだった、と日本を訪れた欧米人の印象に強く残っている記録のことを思い出しました。タイでの出来事、そしてかつての日本から学ぶことは多そうだな、と思いました。
タイ洞窟救助関連のニュース映像です。
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