画家の熊谷守一を主人公に、晩年のある1日をフィクションで描いた作品、映画「モリのいる場所」をみました。
至宝の俳優ふたり(山﨑努と樹木希林)が夫婦役という、もうそれだけで間違いない映画です。熊谷守一なのか、山﨑努なのか分からないくらいの憑依っぷりと、樹木希林も地なのか素なのか分からない演技と、でもそんなことどうでもよいと思えるくらい、このふたりの空気がつくる世界が暖かくて引き込まれてしまいます。
※熊谷さんは山﨑さんのアイドルだそうです(なんだか納得!)
・北斎先生と熊谷さん
・庭は小宇宙
・樹木希林の存在感
・「モリのいる場所」と「人生フルーツ」
・観察するということ
などなど、この映画をみてブログに書きたいことがたくさん思い浮かんだのですが、今日は一番印象に残ったセリフを紹介します。
小さい息子が描いた絵を見てくれ、と言われ「へただな」と答えたモリのその後のセリフです。
この言葉が一番心に残りました。
朴訥(ぼくとつ)と話す山﨑さんのモリがまた優しくて。
へたでいい、そのままでいい、まっすぐに、正直に、がんばらずにのんびり、みんな仲良く生きていこう、と思った1日でした。
「へたも絵のうち」熊谷守一
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