みつばちさん

前回はイサム・ノグチについて書き、より内容を深めてシリーズ化して行こうと予定していたのですが、書きたいことが多すぎてまとまらなくなってしまったので、ちょっと休憩して別の内容にしたいと思います。(個人ブログということでお許しを 笑)

今日は昨今、大きなニュースになりつつある「みつばち」についてです。
私も最近知って恥ずかしい限りなのですが、みつばちの数が激減していて、学者さんはあと20年もすれば絶滅してしまうと言い、現場にいる養蜂家の皆さんは後10年もないんじゃないの、と。

まずは今一度、みつばちさんたちの働きについて。

みつばちは、花の受粉を助けて実を成らせます。私たちの食糧の70%は、彼らの受粉のおかげでできた食べ物。
そんな大切な役割を担ってくれているみつばちさんが絶滅の危機にあり、もしこのまま行けば10年後にはスーパーには石油化学品ばかりになってしまうとのこと。

そして、みつばちさんが支えているのは食糧だけでなく、森とそこで暮らす生き物の生態系にも大きく関わっています。受粉して木々に実がなり、その実が地面に落ちてそこからまた木が生える。こうして森は作られ生態系が保たれているのですが、みつばちがいなくなったらそこに暮らす生き物は死に絶えます。さらに、養分を蓄えた水がなくなり川や海に住む生き物にも大きな影響があります。もちろん人間にも。みつばちがいなくなる瞬間が地球の命が停止する瞬間…。

みつばちだけでなく多くの生き物が激減しているのは周知の事実。やはりその原因は環境破壊、電磁波、農薬などのようですが、決定的な解決策が見つかっていません。そんな中、地道に活動を続けている養蜂家さんがいます。一般社団法人ハニーファームの船橋さん。

船橋さんは講演、研修、授業、ワークショップ、書籍、映画の上映などで、みつばちさんたちの重要性を伝えてくれています。国内だけでなく食の都パリに赴いて、パリのオペラ座やパリ中央養蜂委員会と協力関係を結びます。

何故パリに行ったかと言うと、今や日本を代表するプランドとなった今治タオルの社長さんの行動にヒントを得たそう。国内ではあまり売れなかった頃、ニューヨークで紹介したところ大きな賞を受賞し、そして日本国内でも認知度が高まり今は多くの人が知るブランドになったことから、船橋さんは食の都パリに行こうと決めたんだそうです。

オペラ座の総支配人は、船橋さんのハチミツがとびきり美味しかったこともありますが、やりたいことが明確でその熱意に心を動かされたと。そして、パリ中央養蜂委員会の会長さんはこんなことを船橋さんに言ったんだそう。

“尊敬する日本人に友達ができて嬉しい。だって日本人は自然の1つ1つに神をみて、その自然と寄り添って丁寧に生きている民族だろ?”

…身近にある大切なものに気づくこと、人の評価ではなくて自分の考えを持って役割を果たすこと、そんなことを思いました。

さて、みつばちが激減する危機的状況の中、私たちには何ができるのか?というと、以下のことから始めようと船橋さんは教えてくれます。

1. まずは自然に感謝すること
2. 薬品の使用をできる限り減らす(家庭で使うような除草剤など)
3. 花や緑を植える(薬品を減らして植物と命を増やす)
4. 買い物に気をつける(人や環境に優しい商品を選ぶ。理解できないカタカナが入っている食品はなるべく選ばない)

地球規模での大きな問題を人ごととしてではなくて、自分ごととしてもう一歩踏み込んで行動しようと思います。
すでに活動されている方々に感謝して、自分にできることを!

一般社団法人ハニーファームの紹介動画

一般社団法人ハニーファームのウェブサイト(ミツバチを買ったり、ボランティアしたり、寄付で応援もできます!)
http://honeyfarm.jp/

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Written by youseeaandiseeb
東京在住のグラフィック&デジタルデザイナー。 ものづくり、文化芸術、旅、そしてたまに宇宙についてのブログです。 私の視点を通して、この豊かな世界を紹介していきたいと思います。英語でも書いてます。