Khadi インドの明日をつむぐ – 1 –
Khadi インドの明日をつむぐ – 2 –
と、2回に渡って紹介してきた、21_21 DESIGN SIGHTで展示されている「Khadi インドの明日をつむぐ – Homage to Martand Singh –」展ですが、内容も、展示方法もどれも素晴らしかったのですが、中でも私が一番心を奪われたのが、プロデューサー兼キュレーターのシンさんの以下の言葉。
この世には無限の白が存在する
ジャスミンの花びらの白
海泡の白
8月の月の白
ホラ貝の白
雨を降らせたあとの雲の白
一枚一枚違う表情を持つ手作りのカディ。白は白でも繊細に違いをそれぞれ表現している綺麗な布。そんな無数の白が存在するカディをイメージしたとても素敵なことばで、それぞれの白の美しさを想像するととても優しい気持ちになります。なぜ私が心を奪われたかと言うと、「白」なんです。
10年前にグラフィックデザイナーの原研哉さんの「白」という本に出会ってから、「白」について考えるようになり、いつもどこか頭の中にあるとても気になる存在が「白」だからです。
色であって色でないような不思議なもの。様々な文化でも重要な意味があるものとして扱われていること、そして日本でもとても特別なものとしての役割があるように思います。そんな「白」については、まだまだ知りたいことだらけなのですが、意図せず出会ったシンさんのことばで、また「白」の魅力を再発見したように思います。
文化は違えど心に響く情景や対象は同じなんだなぁ、と深く感動しました。
ポスターとしても販売されています
「白」に関してはまたじっくりとお話したいと思いますが、今日はまず原研哉さんの本をご紹介します。
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