前回は、ロシアのコズミズム論(宇宙主義)について紹介しました。未来の理想の社会のために提言された「本当の平等な社会主義は、亡くなったすべての人々をもう一度生きさせることが使命である」という思想。
私がこの考えを知ったのは確か1年前くらいなのですが、あまりにも驚愕したので無意識化にしっかりと定着していたんでしょうね。というのも、コンサートに行った時に突然この思想を思い出したので、今日はその体験についてです。
前回は、ロシアのコズミズム論(宇宙主義)について紹介しました。未来の理想の社会のために提言された「本当の平等な社会主義は、亡くなったすべての人々をもう一度生きさせることが使命である」という思想。
私がこの考えを知ったのは確か1年前くらいなのですが、あまりにも驚愕したので無意識化にしっかりと定着していたんでしょうね。というのも、コンサートに行った時に突然この思想を思い出したので、今日はその体験についてです。
今日は、2018.9.14 – 12.9まで東京国立近代美術館工芸館で行われている展示、スウェーデンを代表するデザイナー「インゲヤード・ローマン」についてです。
一般的には「デザイナー」「陶芸家」として知られている彼女ですが、「壺をつくる人」「形を与えるもの」として自身を認識しています。
陶芸家ではなく陶工と呼ぶのは、作家としての自己表現のためではなく、日常のための器をつくる職人的な立ち位置を自覚しているから。そして、「デザイナー」という言葉よりも、ある物に形を与え、今ここに在る状態にする役割として、形を与えるものであると言います。
近年よく聞かれる「ブランド」「ブランディング」という言葉ですが、グラフィックやウェブのデザインのお仕事をしていると、自ずとブランドのことを考えるようになります。会社や機関そのもののデザインの場合もあれば、商品やイベントのデザインの場合もあるのですが、やはり考えるのは「どうやったら上手にメッセージを伝えることができるか」。メッセージには、商品説明、企業メッセージ、企業やイベント情報といった直接的なものから、イメージ写真やイラストを使用した世界観を伝えるものまで多岐に渡ります。
そんな中、素敵なブランドに出会ったので今日はそのご紹介です。
スウェーデンのブランド「レンメルコーヒー(Lemmel Kaffe)」です。国民一人当たり、年間で800杯近くコーヒーを飲むという北欧の国々ではコーヒーはとても身近な飲み物。もはやスウェーデン文化の代名詞になっているフィーカ(Fika)ですが、コーヒーとシナモンロールと共に、家族や同僚と休憩時間をとることからもコーヒーは大切なものになっているんだと思います。
「世界で一番美しい○○」のようなタイトルで、動植物を扱った図鑑をよく見かけるようになり、図鑑好きのひとりとしては嬉しい限りですなのですが、その魅力は、植物図鑑なら、葉脈を忠実に捉えていたり、葉に生えている毛の一本一本までを生き生きと描いている様。昆虫だったら、吸い込まれそうな眼球の細かな描写や、玉虫色の美しさをドラマチックに再現していたりする繊細なタッチと、どれも小宇宙に現れる神秘的な美しさに惹かれるのです。
そんな図鑑好きにはたまらない場所が、東京駅丸の内南口を出てすぐのJPタワー(東京中央郵便局が入っている、日本郵便が手がける商業施設)の2・3階にあるミュージアム「インターメディアテク」です。大学の研究室に入ったかのような、重厚でアカデミックな雰囲気がかなりいい感じなのですが、現在展示中の、特別展示『ルドベック・リンネ・ツュンベルク――ウプサラ博物学三代の遺産より』に行って来ました。
今年は、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年の記念の年ということで、18世紀北欧に花開き、現在に受け継がれた博物誌の世界と日本との繋がりの展示です。