「春は花 夏ほととぎす」のブログで触れた川端康成の本「美しい日本の私」を読み返してみたので、今日はこの本についてです。
1968年、川端康成は日本人として初のノーベル文学賞を授与され、ストックホルムでの授賞式には紋つき袴の正装で出席、格調高い日本語でスピーチを行い、深い感銘を与えた。本書はその全文である。(amazonの商品説明より)
内容は、道元禅師などの僧侶の歌で四季や自然の美しさを紹介し、芥川龍之介や一休和尚の語を用いて死生観について述べ、日本庭園の「枯山水」や茶道の「わび・さび」についての部分では、盆栽や花、焼き物など具体的な芸術にも触れています。そして、「伊勢物語」「源氏物語」「枕草子」、「古今集」「新古今集」といった古典文学を通して、日本文化への賛辞が述べられています。