ブランドの遊び心 – スウェーデン編 –

私は縁あって、スウェーデンの会社や機関、団体とお仕事させて頂く機会が多くスウェーデンについて学ぶことが多いのですが、デザイナーとしてはやはりそのデザイン力の高さに注目してしまいます。前回は、スウェーデンのコーヒーブランド「Lemmel Kaffe」のことを紹介したので、続いて注目のスウェーデンブランドを2つ紹介します。

1つめは、クラフトビールブランド「オムニポロ(Omnipollo)」。コーヒーもスウェーデンや北欧を代表する飲料ですが、クラフトビールもおいしいのです。オムニポロは2011年に設立され、Rate Beer Top 100 Brewery in The World(世界のトップ100のブリュワリー)にも選ばれたそう。「人々のビールのイメージを根底から覆すこと」がビジョンのこのブランドはその味もさることながら、そのラベルデザインが最高にかっこいいです。「飲む」のではなく、「体験」をしてほしい、という彼らのメッセージは、デザイン含めその世界観と共に、スウェーデンはじめ、ヨーロッパ、北米、オーストラリアなど20カ国以上に広まっています。

そして2つめは、靴下と下着のブランド「ハッピーソックス(Happy Socks)」です。2008年に設立され、今では90カ国以上で販売されている大人気ブランド。その魅力は何と言ってもデザイン力の高さ。彼らのビジョン「日常生活に必須のアイテムに、カラフルなデザインと高い品質、創造性、クラフトマンシップを兼ね備えさせ、幸せな気持ちを溢れさせたい」の通り、カラフルで、種類も多く、見ているだけでハッピーになってしまう商品ばかりです。

前回のレンメルコーヒーもそうですが、やはりこの2つのブランドからも、作り手が楽しんでいることが十分に伝わってきます。そしてその結果は自ずと、人を楽しく幸せな気持ちにさせることにつながるんだと思います。

ものづくりが大好きで作り手が何より楽しんでいること、ユーモアがあること、幸せな気持ちを共有すること、商品を含めた世界観づくり… 小さなブランドを成功に導く共通点はこんなところにあるんじゃないかな、と思います。

オムニポロ(Omnipollo)
三軒茶屋の「PIGALLE TOKYO」で飲めるそう

ハッピーソックス(Happy Socks)
オンラインショップあり、原宿、新宿ルミネ、東京駅に店舗もあります。

※今日のメイン画像は、オムニポロのラベルデザイン

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youseeaandiseeb
Written by youseeaandiseeb
東京在住のグラフィック&デジタルデザイナー。 ものづくり、文化芸術、旅、そしてたまに宇宙についてのブログです。 私の視点を通して、この豊かな世界を紹介していきたいと思います。英語でも書いてます。