呼吸 – Breathe In & Out –

過ぎ去った過去に囚われることなく、まだ来ていない未来に不安を抱くことなく、今ここに100%の意識を向け、すでに豊かで幸せであることに気づく。自分の呼吸に意識を向け、今ここを感じる…。

マインドフルネス、呼吸法、座禅、瞑想、ヨガなどにより自分を感じて、本来の自分自身で生きていく、そんな実践が多くされるようになってきていると思いますが、私も色々と試してみました(現在進行中)。

お腹(丹田)で呼吸する、吸う、吐くを意識する、こんな感じで実践していたのですが、調子のいい時には割と長くできるのですが、そうでない時には思考に支配されてうまくいきません。あの心地よい状態を再び!と思い続けてはいるのですが、どうもうまくいかない、そんな時に出会ったのがティク・ナット・ハンさんの教えです。

ティク・ナット・ハンさんは、マインドフルネスという言葉を世界に広めたベトナム人のお坊さん(ノーベル平和賞の候補にもなったことあり)で、フランス南部にプラムヴィレッジという仏教の僧院を建て、世界中で活動している方です(現在は病気で療養中なのですが…)。

私はゆっくりとした呼吸が好きなので、ひと呼吸が結構長いです。そして、呼吸法の加藤俊朗さんの「吐いてから吸う」方が好きです。ゆっくりと吐いて、吐き切ると自然と吸うので、このやり方の方が本来の呼吸に近い感じで楽なのです。
※人はオギャーと言って「吐いて」生まれてくる、そして「息を引き取って」死んでいく、という加藤さんのお話になるほど!と思ったというのもあります

ここまでは、ひと通り呼吸するまではできますが、さてここからです。ティク・ナット・ハンさん方式は呼吸をするときに円(サークル)をイメージするというもの。それもとても丁寧に。

吐くで半円、吸うで半円を描くようにイメージし、それぞれの始まりから丁寧に描いていきます。言葉で説明することは難しいのですが、今その瞬間の呼吸がひとつの円を描く軌跡のどこにいるかをイメージするという感じ。この方法では目を瞑った方がやりやすいかな。(座禅は半眼なので、半分目を開いて半畳先をぼんやり眺めます)

ひと呼吸の始まりから終わり(半円の始まりから終わり)を、丁寧に丁寧に追い、円を描くイメージでゆっくり呼吸をしていくと、とても穏やかで優しい気持ちになります。無理やり呼吸しようとしなくても、全て任せ、なすがままにしていると「生かされている」感が湧いて来ます。あぁ、ありがたい、今日もがんばろう!と思えてくるから不思議です。

気を抜くとすぐに過去や未来に連れていかれるのですが、なるべく今に心を置いて日々を丁寧に過ごして行けたらなと思う今日この頃。

※今のところ私はこの方法がしっくりくるのですが、人によって合う合わないがあると思います。色々試しながら、組み合わせながらそれぞれに合う方法を見つけて実践してもらえたらいいんじゃないかな、と思います

ティク・ナット・ハンさんのツイッター
https://twitter.com/thichnhathanh

ティク・ナット・ハンさんのフェイスブック
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Written by youseeaandiseeb
東京在住のグラフィック&デジタルデザイナー。 ものづくり、文化芸術、旅、そしてたまに宇宙についてのブログです。 私の視点を通して、この豊かな世界を紹介していきたいと思います。英語でも書いてます。