「すみません」より「ありがとう」を

すみません
骨を折らせたり世話を掛けたりする(した)時その労をねぎらい、迷惑を掛けた時わびる言い方。

– googleより

おもてなしの国、日本に住んでいると「すみません」という言葉をよく聞きます。お店の人の応対もとても丁寧で素晴らしいな、と思うのですが、たまに「すみません」を言い過ぎじゃないかな?と思う時があります。

カフェでコーヒーを注文した時に、注文したものと違うものが提供されたので、違いますよ、とお店の人に伝えたところ、とても丁寧に「すみません」と言ってくれ、注文したものと変えてくれて、おまけもつけてくれました。それで一件落着かと思いきや、その後も数回「すみません」と言ってくれたのですが、あれですね。感情というのは「すみません」と何度も言われると怒らなきゃいけない、と勘違いするんでしょうかね。だんだん私怒っている?と思うようになってきて、態度も硬化していくのを自分で感じました。何度も言われることに対して、今度は怒りの感情が湧いてきたのかしら。

それから、電車で席を譲るとき、道を聞かれて答える時など、ちょっとした時に「すみません」と言われるよりも、「ありがとう」と言われた方が嬉しいなと感じます。「すみません」と言う言葉は口の形も、顔の表情もなんだか暗くなってしまうのに対して、「ありがとう」は口も開くし、明るい表情になる言葉だと思うので、自分が言う立場の時にも、「ありがとう」を言うように心がけるようになりました。

本当に「骨を折らせたり世話を掛けたりする(した)時その労をねぎらい、迷惑を掛けた時」にお詫びする気持ちをこめて、「すみません」を使う分には良いと思うのですが、「申し訳ありません」「ごめんなさい」の方が伝わる気がします。

何か大きな出来事や意味がある訳ではないのですが、ちょっと敬遠してしまう言葉「すみません」よ、すみません。

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youseeaandiseeb
Written by youseeaandiseeb
東京在住のグラフィック&デジタルデザイナー。 ものづくり、文化芸術、旅、そしてたまに宇宙についてのブログです。 私の視点を通して、この豊かな世界を紹介していきたいと思います。英語でも書いてます。